Saturday, May 17, 2008

マイクロソフトのこれから

マイクロソフトによるヤフーの買収が失敗し、これからマイクロソフトはどうするのか興味あるところだ。


 昨年、グーグルのCEOであるエリック・シュミットが「クラウド・コンピューティング」ということを言い出している。 すべてのコンピュータはネットと言う「雲(クラウド)」に繋がって必要な仕事はすべてネットの中(クラウド)で処理されると言う意味だ。

パソコン時代の終わりの始まりを、1998年 IBMのガースナー元会長が、このような言い方で表現している。 PCに追い落とされたIBMを再生させた会長が言い始めたのが面白い。

「パソコンはネットでは限定的な役割しか果たさなくなる。例えば、ネット取引では、パソコンの仕事は販売サイトの閲覧・注文というわずかな情報入力のみで、商品情報の蓄積や決済など、重要な仕事はすべて業者側のサーバーと通信回線が行ってしまう。」 この場合は処理する業者が分かっているので、旧来のオンライン処理に近い概念だが、クラウド・コンピューティングはもっと広範囲。

クラウド・コンピューティングでは、ますますパソコン側での役割が限定的になり、(パソコンでなくともよく、携帯電話、家庭のテレビ、ゲーム機などネットに繋がりさえすれば何でもよい)すべての情報処理はネット側で処理される。
この場合のネット側での代表的な機能は次の5つである。

1.データセンターの役割、回線やサーバーの集中管理
2.OSの仮想化、PC側ではOSを意識しないでよい
3.大規模オンラインストレージ、 あらゆるデーターはネット上に置く、バックアップはネットがやる。
4.SaaS (Software as a service)  仕事をさせるためにソフトをPC上に置かない、必要なものはネット上で提供される。
5.集合知データベース あらゆる情報はすべてネット上にある。

既に一般向けサービスは無料での提供が始まっており、日々拡大している。 
さらに大規模なものとして、IBMとグーグルがクラウドコンピューティングのサービスを大学向けに提供するプロジェクトで 提携し、将来的には、1600プロセッサーで構成されるプラットフォームにする計画だと言う。

グーグル、ヤフー、アマゾンなどは上記の機能を提供し、内容や規模拡大に熾烈な競争を行っている。

今までのマイクロソフトはあくまでPCに入れるソフトウエア、OSのウィンドウズ、ブラウザー、オフィスソフト(ワード、エクセル、パワーポイントなど)を世界中のパソコンに販売することで規模を拡大してきた。
しかし、クラウド・コンピューティングの時代では、極端に言えば、マイクロソフトの商品は無くとも何の不自由も無いことになる。 携帯電話でのインターネット接続を考えればよく分かる。

勿論、マイクロソフトもネットへのシフトを始めている、たとえば、ネットのメールであるHotmail、オンラインストレージであるSkyDriveなどを無料で提供してる。 だが企業の存立をPCのソフト販売に依存しているビジネスモデルではすべてを無料提供というのは難しいだろう。
(グーグルでは既にワード、エクセル、パワーポイント同等のソフトをネット上で無料提供している。)
グーグルやヤフーのように企業収益をネット広告から得て、ユーザーサービスはすべて無料というビジネスモデルに対抗するには限界がある。そこでヤフーを手に入れて、そちらへの展開を図ろうとしていると思われる。 ヤフーを手中に入れられなかったマイクロソフトの次の戦略に興味がある。

今無料で利用できる便利なクラウド機能を少し紹介しておく。

オンラインストレージ: PCに置いているデータ(写真やレター、帳票など)のバックアップに便利  
  Skydrive (マイクロソフト)http://skydrive.live.com/ 5GB まで無料
  Yahoo ブリーフケースhttp://help.yahoo.co.jp/guide/jp/bc/index.html 1GB まで無料
オフィスプログラム: マイクロソフトのワード、エクセル、パワーポイントにあたる 、すべて無料
  グーグルドキュメントhttp://www.google.com/google-d-s/hpp/hpp_ja_jp.html 
  グーグルピカサhttp://picasa.google.co.jp/ 写真の整理と共有
  グーグルに関しては他にも、地図、衛星写真、検索、ネットメールなど多彩です。
 詳しくはこちらからhttp://www.google.co.jp/intl/ja/options/

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