Friday, August 29, 2008

エッセイ 日本人は差別をする 香港


香港とシンガポールはどちらも、華人の国(今は香港は中国の一地域ですが)です、旧英国統治下にあり、街路名が英語だったり、英国風の建物も多く、街の雰囲気に共通するものがあります。 

私は、どちらかと言うと、香港の方が好きです。
シンガポールは夜どこへ行こうが安全ですし、衛生面でも安心です。 しかし規制が強く、すべての環境が人工的なにおいがして面白味がありません。
それに引き換え、香港は、何処へ行っても胡散臭さがあり、何が起こるかわからない意外性があります。 街中からエネルギーがほとばしるような人々の活気で、こちらまで元気が出るような気がします。
昔は香港の街に出ると独特のにおいがして(香辛料やココナッツの匂いかな)、それだけで香港に来た感じがしたのですが、最近はきれいになって余り匂わなくなったように思います。

女房と香港島に滞在した時友人の紹介で、香港人の知り合いを頼ってレストランの予約を取ってもらったことがあります。 観光客が行くところではなく、地元の人達が普段使っている「ちょっといいレストラン」に行きたい、とお願いしました。 すぐに連絡があり、ハッピーバレーの近所に予約が取れ、場所と時間を確かめてタクシーで行きました。 
普段使いのレストランのつもりでしたから、気軽な気持ちです。 競 馬場近くの、割合大きなレストランでした。 
入り口で名前を言うと、タキシード姿のマネジャーが飛んできて、案内してくれました。 
 どんどん奥の方へ案内 され、一段高い、まるで舞台のようになった
フロアに、テーブルが4-5セットあり、その真ん中が我々のテーブルでした。 このフロアには、客は我々2人だけで、卓上には金文字で名前の入ったマッチが各々の席に置いてありました。 予約席に予約者の名前が置いてあることはよくありますが、マッチに名前が入ったのを見るのは初めてです。
食事の注文をして、食前酒を飲んでいたら、突然バンドが現れて我々のテーブルを取り囲み音楽の演奏が始まりました。 客席の人達は一斉にこちらを見上げています、我々はどぎまぎして、とても食事を楽しむ余裕がなくなりました。
どうやら、この店を予約した人は、私の友人の大事な客と間違えて、特別な手厚いサービスを頼んだ様だ、とだんだん分かってきました。
それこそ完全に行き届いたサービスを受けながら、こちらは冷や汗一杯で、一体何を食べたのか、美味しかったのか、全く覚えがありません。 
ひたすら超高価でないことを祈りながら、食事を終えて逃げるようにして帰りました。
後に友人に聞いたら、この香港人は成功したビジネスマンで、香港中に広いネットワークをもっている大物だったのです。

やっぱり、香港では下町の飲茶屋さんのように猥雑で、うるさくて、混んでいるそんな庶民派のレストランが私には合います。

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