Wednesday, June 17, 2009

クラウドコンピューティングがますます身近に


家電量販店でネットブックと言われる小型のノートパソコンが、通信会社の携帯電話サービスを契約すると、価格1円とか無料とかで提供され始めている。
「あれ、これって昔、携帯電話の販売で使われていた手法だよな」と気がついた。 携帯電話ならせいぜい2-3万円以内で購入できたし、その機器代金を無料にしても、どうせ通信回線使用料に上乗せしているのだろうから、余りびっくりもしなくなってきているが、ノートパソコンは、今でも10-20万円程度で売られている訳で、多少機能が劣っていてもまさか無料とはと驚く。
しかし、台湾製のネットブックパソコンは既に2-3万円台で販売されているし、日本の大手メーカーもこの商戦に参入している。 
考えてみれば、今日パソコンを単体で使うことは殆んど皆無に近いだろう。 必ずネットに接続した上での使用が当たり前になってきているとすれば、 携帯電話みたいに、通信回線業者は高速通信回線でネットに繋いで、パケット通信料が稼げればそれで利益が出せるのだろう。
パソコンがコモディティーになってますます価格性能比が向上し続けていて、携帯電話と同様モバイル使用が当たり前になっていている。
私の周りでも、ネットブックを使っている人が増えているし、新幹線や空港待合室でこのPCを使っている人が明らかに多くなってきている。
値段もそうだが、軽いこと、機能的に数年前のノートPCと遜色ないレベルになっている。

さらにその可能性を増大させているのが、公共無線LANサービスだ。 人の集まるところでは必ず無線LANサービスがある。 モバイル機器で無線LANさえついていれば、スカイプを使って電話だってできる、スカイプ同士だともちろん
無料だし、固定電話や携帯への通話だって有料で可能だ。
新幹線の中でもLANサービスがある、東京大阪間のN700系のみだが、使っていて殆んどストレスを感じないスピードで、片道2時間の乗車時間がネットで仕事ができるオフィスに変わる。
座席を予約する時、窓側を選ぶのがコツ、電源コンセントが窓側にしかないからだ。

6月にはアップルから、iPhoneの新型が出荷される、iPhone 3G S である。 iPhone 3Gは、全世界で4000万台(iPod touchを含む)を売り、iPhoneにダウンロードされたプログラムは何と10億本に達したという。 日本で昨年売り出されたときにはプログラム上に問題もあったりもしたが、その後数回にわたるプログラムの更新により、同じ機器ながらまるでレベルの違ったものに進化した。
相変わらず、iPhoneは電話としての機器と言うよりも、モバイルのパソコン機器の色合いが強いので、携帯電話機にモバイルIT機能を期待しない人には無用の長物であることは変わりがない。
しかしながら、iPhoneは世界中の利用者に知らず知らずの間に、クラウドコンピューティグを浸透させてきた。
ユーザーは天気予報、グーグル検索、グーグルやヤフー地図検索、乗り換え案内、ネット文庫での読書、音楽検索や購入、ユーチューブでの動画検索などなど、全く意識しないでどこか外国にあるデータやプログラムを使っている。
今やネットで無料で得られるこれらのデータやサービスなしの生活は考えられない。iPhoneは意図しなかっただろうが、ユーザーにクラウドコンピューティングの可能性を、あまねく知らしめたのかもしれない。

ネットブックもiPhoneもネットにつなぎさえすれば、どちらでも同質のクラウドコンピューティングサービスを使える。 逆にクラウドに繋がれば、個々の要望に応じたモバイル端末でいつでも、どこからでも好きな時にネットサーフィンが楽しめる。
今年中にはグーグルのモバイル用OSであるアンドロイドを搭載した携帯機器も、NTTから出ると言われており、個人のライフスタイルに合ったモバイル機器を選べる時代がやって来る。
昔、PCが出始めの頃、デジタルデバイドと言う言葉で表されたPCを使えない人と、使える人とのギャップが問題視されたが、クラウドコンピューティング時代は、そのギャップがさらに拡大されるのではないか。

デジタルデバイドはこちらから(記事 なくならないデジタルデバイド)






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