Sunday, June 28, 2009

iPhone 3GS が出たけれど

アップルのiPhone 3GSが出た。 私は前のモデルを買ってまだ1年しか経っていないので、割賦支払いがあと1年残っており、それまでは(私のような旧モデルのユーザーへの救済措置が発表されない限り)古いモデルを使い続けるつもりだ。

既にiPhone,iPodを含めて全世界で4000万台、ダウンロードされたソフト10億本と言う実績に加えて、今回のiPhone 3GSはアメリカだけで1週間で100万台が売れたそうだ。 特に比較され始めたのが、ゲーム機だ。 任天堂のDSは1億台超、ソニーのプレイステーションは、5160万台となっている。従来の携帯電話機の世界では、ゲーム機とは土俵が違うと考えられてきたが、iPhone/iPodでダウンロードされたゲームソフトは全ソフト中19%におよび、特にプレイステーションとは競合することになり、販売台数ではiPhoneがプレイステーションを抜くだろう。

さらに今年度中には、NTTをはじめグーグルのアンドロイドOSを搭載した携帯電話も次々と、姿を現す。 iPhoneが開いた一人1台の携帯電話型コンピューターは、常時ネット接続端末を個人所有の世界へ導くパンドラの箱になったのだ。

突然何かが5倍とか10倍になっ たり、それまで価値が高いと思われたものが、使い放題になったりする。そうなったとき、我々の生活は大きく変わり、意識の中でパラダイムシフトが起こるこ とになる。ムーアの法則によれば、半導体の集積度は18~24カ月で2倍になるとされている。コンピュータを使うITの世界では、2年を待たず常になんらかのパラダイムシフトが起こっている。 

ムーアの法則によってコンピュータの性能が格段に進歩した実例として,1975年に開発されたスーパー・コンピュータ「CRAY- 1」あげよう。CRAY-1のCPUは動作周波数が80MHz,メモリーは4Mバイト。これに対して,2008年に登場したAndroid端末 「T-Mobile G1」はCPUが528MHz,メモリーは192Mバイトを搭載している。

 これと同様に「日本に出回っている携帯のほとんどはCRAY-1の何倍もの性能がある。昔の地方の銀行のコンピュータ処理くらいなら携帯でできるというわけだ」、日本では一億人がかつてのスーパー・コンピュータを持ち歩いている。

 コンピュータ技術や、ネットの世界が私をはじめ、多くのギークを引きつけるのは、パラダイムシフトが起こる頻度が高いからにほかならない。

既に皆が気のつかないところで、多くのパラダイムシフトが起きつつあり、その広がりは想像を超えたところまで影響を及ぼしつつあるのだ。

1.紙媒体情報産業の衰退 2006年から新聞は毎年2%づつ、出版は3%づつマーケットを縮小させている。 日本でも雑誌の廃刊が相次いでいる、新鮮さが売り物の週刊誌などはネット情報の新鮮さには勝てない。

2.マスメディア広告 TVでは5%づつ毎年減少し、TV視聴率も下落の一途、若者を中心にTV離れがひどい。 TVの強みであると考えられている生番組を中心にしたらと、TBSが4月から全放送の60%をそうしたら、視聴率が下がった。唯一上がったのは、何と再放送の「水戸黄門」だった。

3.グーグルが絶版本をネットに取り込んで、無料で読めるようにしたため、日本の著作権を守るために取り込みを拒否して、騒ぎになっている。 もともと図書館の発祥は、誰でも出版された本が読めるのを目的としている。だからアメリカではグーテンベルグプロジェクトと言う全世界の大学図書館所蔵本をスキャンして、ネットで公開する作業が進んでいるのだ。 

4.NHKが過去の番組を有料で視聴できるNHKオンデマンドを昨年立ち上げたが、予定売り上げ4億円に対しわずか5000万円しか達成できなかった。 一方、海外では、FOXとNBCがネットで、無料のTVオンデマンド「Hulu」を立ち上げ、FOXとNBCが放映した番組を無料提供している。この売り上げは、広告収入で、65億円、粗利12億円を上げている。 しかもアクセスはYouTubeに次ぐ多さだと言う。

現代では、生活空間として、PCの前で、あるいは携帯を使ってインターネットにつないでいる時間が、圧倒的に多くなっている。 知識の伝搬コスト、貯蔵コストは数万分の一へと下がっていった。現在 までの約15年、私たちは知識をインターネットという「パソコンとサーバーと通信網の集合体」に移し、クラウドを形成し続けている。これが今日の情報社会だ。歳をとって社会にコミットする機会が少なくなっても
この情報社会を理解して、上手に付き合えば、決して高齢者も社会弱者ではなくなるはずだ。 

 

 



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