Saturday, September 26, 2009

ネット上にデータをバックアップ

既にクラウド・コンピューティングの話題で、ネット上にデータ・バックアップ方法を紹介してきたが、この傾向はますます顕著になっている。
日本で比較的利用され、知られているのは、以下の3つだろう。
マイクロソフト  Windows Live Sky Drive   25GB
ヤフー      Yahoo  Brief case      1GB プレミアム会員又はBB会員のみ
グーグル     Gmail  7GB

目を引くのは、その成り立ちからクラウドコンピューティングにもっとも移行が困難だろうと看做されている
マイクロソフト社のネットストレージ(Sky Drive)の充実ぶりだ。
2008年には1GBしかなく、殆んど使い物にならなかったのが、1年後には25GBまで無料で提供されている。 
世の中のクラウド化に、対立するWindowsソフト販売でビジネスモデルが成り立っているマイクロソフト社が、どう対応してゆくのか興味のあるところだが、今のところ素早い動きだ。


一方、ネットに依存するYahooが、ネットストレージ(Brief case)利用を有料にしたのは意外だ。
サイズも限られていて、殆んど意味のない容量だ。 もっともプレミアム会員への付加サービスはストレージ以外に多くあり、これだけで有料サービスの評価はできない。


グーグルは特にネットストレージサービスを謳っていないが、後に述べるように、Gmail機能をうまく利用して、まるでCドライブの中に追加ドライブがあるように見える Gmail Drive機能が使える。

バックアップをネット上に持つのは大きなストレージを提供してくれればよいかと言うと、毎日の操作上バックアップ作業行程が複雑では、その都度作業が面倒になってなかなか実行できない。
毎週か、毎月自動的に前回のバックアップデータの差分をバックアップしてくれるのが一番ありがたい。
外付けHDDをバックアップファイルにしておくのが普通だろうと思う。最近のようにテラバイト単位のHDDが2万円程度で手に入るのだから、それが結局安価で安全かもしれない。

ネットストレージを利用するメリットは、まず無料で使えること、個人専用ファイルは勿論だが、大容量ファイルを他の人たちに供用することが出来ること、さらにどこからでも、どんな端末(PCであれ携帯であれ)からでも利用できることが大きい。
自宅のパソコンが突然壊れても、ネット上に必要なデータがいつでも取り出せる環境があると、精神衛生上とても安心だ。


日本では、このようなネットストレージ提供者が少ないが(ニフティも提供しているが無料分はわずか20MB) 海外ではクラウドコンピューティングの普及に伴い、多くの提供サービスが出てきた。
その中でいくつかを紹介したい。


1.大容量サイズ
  A Drive: 基本的に企業向けの有料サービスで50GBから1TBまでを年間69.5$-139.5$で提供する。 企業向けなので、間違って消したデータのリカバリーサービスなど安全性が売り物だ。
この会社が、個人向けに50GBまでの無料サービスを提供している。(企業サービスのようなヒストリー管理などのサービスはない)
データのアップロードは一回当たり2GBまでで、ファイルトランスファーも可能なので、音楽ファイルもアップロードできる。
私は写真と動画ファイルに限ってこのサービスを使っている。動画は大容量になるので、アップロードに時間がかかるのが難点だが、一旦ネットに上げておくとあとは放置しておけばよい。バックアップなので、いざと言うときに取り戻せれば問題ない。
写真と動画にしたのは、PCのマイドキュメントに占める割合が大きいので、PCから出して外付けHDDにマイピクチュアー・ファイルを置くことにすれば、Cドライブを軽く出来るからだ。
50GBあれば多分あと10年くらいは、アップロードし続けられるだろう。
登録すれば、誰でも使える。  ADriveのサイトはこちらから



2.少量のファイルバックアップ
DropBox: 2GBまでのサービスだが、使い勝手がバックアップシステムとして、とても優れている。
DropBoxは、マイドキュメントの中の1つのファイルとして登録される。
ファイルフォルダーだからその中にいくつでもファイルを作ることができる。 マイドキュメント内のファイルを作るのと全く同じ手順で、簡単に作成できる。
新しいファイル、(ワード、エクセル、PDF, パワーポイントなど、何でも)をこの中に作ってファイルする。自分のマイドキュメントの中だから、そこから必要なときは取り出せるし修正も可能だ。
違うのは、このファイルが同時にネットに存在することだ。バックアップと意識しないでネットストレージを使っていることを忘れるほどだ。
気をつけないといけないのは、従来のマイドキュメントファイルと同じ顔をしているので、間違って消去すると、ネットの内容も消えることになる。
その備えとして、私はマイドキュメント内に同じファイルを作って、大事なものだけをDropBoxにコピーしている。 ビジネス上のファイルは、GoogleDocsとの併用でいわば2重のバックアップとなっている。
これで、どこに行こうが、他人のPCからでも、iPhoneからでもファイルは取り出せる、とても便利。


3.Gmail Drive
Gmailのユーザーなら、Gmail Driveをすぐに利用できる。Gmailは毎日のように、利用可能容量が増え続けており、現在は7GB程度と思われる。GoogleのGmailの基本理念は、一生消去しないで使い続けられるメールシステムだと言うから、これからまだまだ容量は増えるだろう。
このGmailに与えられた容量をまるで外付けディスクのように使う方法がある。
Gmail Drive Shellというプログラムをインストールすることで、すぐに使える。 1ファイルの最大は20MBまでだが、普通のデータなら十分だ。
プログラムをインストールすると、Windows マイコンピュータにGmail Driveというストレージが登録されるので、そこへファイルを入れれば、まるで外付けのディスクを接続したイメージで使えるようになる。

紹介したすべて(Yahooを除く)のネットストレージは、米国のサイトである。残念ながら日本のクラウド・コンピューティング・サービスはアメリカに大きく差をつけられてしまった。というより、日本産のサイトは皆無に近い。ITの先端技術やサービスはもうとても追いつくことが不可能な程ギャップが出来ている。
それは、サイトそのものからクラウド全体のインフラ、クラウドへの入り口であるPC、携帯までのすべてに及んでいる。
せめて、インフラがだめならコンテンツで勝負したいものだが、ゲーム以外で果たしてヒットするものを作れるだろうか。





  

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