Sunday, November 15, 2009

Google Enterprise Day

Googleは世界最強の検索エンジンを無料で提供し、膨大な一般ユーザーを対象とした広告ビジネスで急成長してきた。 当初は検索エンジンによる情報検索サービスが主だったが、その後Gmail、Docs, カレンダー、You Tube、などGroupWareと呼ばれるサービスを無料で提供してきた。

そのGoogleが企業向けクラウド・コンピューティング・サービスとして、「Google Apps」を2006年から始めた。 これは有料サービスである、すでに200万件を超える顧客を獲得し、毎日3000社以上増え続けていると言う。 グーグルを語るときに常に話題になるのは、ビジネスモデルが広告収入に余りにも偏りすぎている基礎の脆弱さだ。 企業戦略として、お金を稼ぐ次の柱がクラウド・コンピューティング・サービスであり、その内容が「google Apps」である。 
さらに、昨年、ユーザーがグーグルのストレージやサーバー上で自分達が開発したソフトを実行できるサービス「Google apps Engine」を発表した。 ユーザーは必要な時に必要なだけのコンピュータ資源を自由に調達できて、使用量に応じた対価を支払えば良いことになった。
ちなみにその値段は、1CPU、10セント/時間、 メモリー1GB 15セント/月、通信(受信) 1GB 10セント/月、(送信)1GB 12セント/月 となっている。

このような廉価なサービス価格を実現させたのが、以下に述べるグーグルの自前主義によるシステム構築の成果だ。
グーグルの自前主義の主なものは次の通り。

1、サーバー すべて自社開発、一説では台数ベースでは、米国デル、HPについで世界第3位。
2、データセンター 詳細は公表されていないが、北米20、欧州12、アジア3、南米1と推定。
3、サーバー数 これも公表されていないが推定 300万台以上。 ちなみに日本中で使われているサーバー数50万台
4、通信設備 米国ー日本を結ぶ光海底ケーブル敷設(2010年) 7.68T(テラ・ビット)/秒
5、サーバー 個々のサーバー(コンピュータ)にはバッテリー内臓 消費電力の低減化
6、コンテナ化 サーバーはコンテナに収納、1コンテナ当たり2800台。 ちなみにヤフーでは700台
7、PUE(Power Usage Effectiveness) データセンター消費電力をIT機器の消費電力で割ったもの。
この数値が大きいとIT機器の消費電力より冷却電力のほうが大きくなってエネルギー効率が悪い。
Google 1.25(世界最高効率) 日本国内平均 2.3-2.5 
グーグルはコンテナを水で冷却しているが、50℃以下では温度とハードディスクの故障率には差がないことを検証しており、これからはアイスランドのような冷却が必要のないところにデータセンターを移す計画だ。そうなるとPUEはさらに良くなるだろう。
8、ソフト DB(Google File System)、並列プログラミングシステム(MapReduce)、などなどすべて。
ソフトや運用についの自前主義について、グーグルは「巨大なシステムを保有しないサード・パーティ・ソフト・プロバイダーが、ソフトウェアのテストやチューニングを十分な水準で行うのは困難だ」としている。

先日、東京で企業向け「Google Enterprise Day 2009」のイベントがあり、参加してみた。
事前予約制だったが会場は満員。  
何より米国Google本社から来ているスタッフの若いことに驚く、また参加している出席者も若い。 
服装も会場の雰囲気もカジュアル、ネクタイ着用の人はすくない。
ランチも提供されたが、サンドイッチとお茶を手渡され、会場のあちこちで自由に食べるスタイルだ。
他のIT関連会社のセミナーなどと比べて出席者の世代が違うことに気が付く。
大企業の出席者も多いが、私の年代の出席者はとても少ない、企業内IT部門も世代交代が進んでいるからか、それともGoogleだからなのか。
面白かったのは、出席者が使っている携帯電話。圧倒的にiPhoneが多い。自分の周りだけの情報だが、おそらく70%くらいはiPhoneユーザーであり、ネット接続での使用が目についた。
講演は英語でなされるが、25%くらいの人たちは同時通訳用のイヤホーンを使わない。 日本の若者もそれくらいのバイリンガル率になってきたのか ?
講演後の質疑応答も活発で率直なやり取りが多い、テクノロジーが主体と言う感じで、テーマによっては時間がなくなって、展示会場にての質疑継続というのもあった。 
今や当たり前ではあるが、すべてのプレゼンテーションはPCベースだが、ここの場合、すべてネットベースであった。 会場の通信品質には気を使ったはずだ。

近年、珍しく刺激を受けたセミナーであったが、今、自問中、上記の現象はグーグルだからなのか ?


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