Monday, December 21, 2009

メディアのデジタル化は進む その1 新聞

メディア大手のニューズコーポレーションを保有し、世界の主な新聞社を買収して注目を集めた新聞王ルパート・マードックが、保有するファイナンシャル・タイムズ社が赤字に転落したことの原因を、グーグルニュースのせいだとして、今後ファイナンシャル・タイムズのネットからの切り離しを宣言した。
これは少し、狙いが外れていると言わねばならない。
世界の主な新聞社は日本も含めて、ネット上に自社のホームページを開設しており、そのHPから各記事へ読者を誘導するスタイルになっている。
すなわち、HPのメニューから各記事までネット上にあるのだ。 Googleであれ、その他の検索サイトであれ、ネット上にURLがある限り、自動的にそれを持ってくる。
不特定多数の読者に読んで欲しいから、ネットにHPを提供しているわけで、新聞社のHPと違うのは、検索サイトがホームページを経ないで、いきなり記事を持ってくることだけだ。
マードックはGoogleから切り離す方策を採ると言っている。

実は、世界中の新聞や雑誌などのメディアは軒並み収益を減らしている、その原因は記事が検索サイトから読まれることではなく、古いメディアの広告収入に依存する、ビジネスモデルがもう機能しないからだ。
1ページ数千万円もする新聞広告が、一体どれほどの人に読まれているのかも分からないのに比べて、ネット広告は読者がクリックしただけ広告費を払えば良いという合理的なビジネスモデルになっている。 これでは広告主を説得するのは難しいだろう。

アメリカでは、ご存知の通り、全国紙は USA Today, Wall street Journalの2紙しかなく、他は地方紙であるが、今、ほとんどの有力な地方紙は倒産寸前にある。
その中の主なものだけでも次のとおりだ。
The Philadelphia daily news
  The Miami Herald
  The Minneapolis Star Tribune
  The Detroit News
  The Boston Globe
  The San Francisco Chronicle
  The Cicago Sun Times
  The New York daily news
  The Fort Worth Star-Telegram
  The Cleveland Plain Dealer

日本の新聞社も、毎日新聞が共同通信の取材に頼り、海外の特派員をなくすことを決定したのもなりふり構わぬコスト削減の現われだ。
新聞コストの構造は取材者の人件費に比べて、印刷、紙、物流、およびそれを支える間接部員のコストが圧倒的に大きい。情報を売るのであれば、ネットのコストに負けるのは当たり前だ。
このことに気づいて自ら、ビジネスモデルを変革しようとしてきたニューヨークタイムズは、どうやら努力の成果が出始めていて、ネットからの広告収入が大きな伸びを示している。
ニューヨークタイムズは、過去、紙媒体からの収益がどんどん減り、アメリカの新聞社としては、随分新たな挑戦をしてきた。
ネットでの特定の記事を有料にしたり、ネットの特性を生かして積極的に質の良い動画ニュースを充実させたりして、ネットの読者を意識した改革が実ってきている。
確かに、ニュー^ヨークタイムズの動画ニュースはとても面白い。いろんなカテゴリーに分かれているので、関心のあるトピックスを見て欲しい、英語だがきっと面白いと思うだろう。
ニューヨークタイムズの動画はこちらから。

日本の新聞社では、産経が新聞紙面と全く同じ画面を、ネット上、およびiPhone上で、公開している(有料) ネットで記事中心の画面が見にくいと言う人には、従来の紙面中心画面が、拡大縮小自由になるこのサービス(産経ネットビュー)がいいかも知れない。 有料だが月300円ちょっとだ。
産経ネットビューはこちらから

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