Sunday, December 27, 2009

メディアのデジタル化は進む その2 書籍・雑誌

2009年の書籍と雑誌の推定販売金額が、1989年から20年間維持してきた2兆円を割り込む見通しを、出版科学研究所が発表した。
前年より、900億円少ない1兆9300億円の見込み。
同研究所は「デフレの深刻化や日本経済の萎縮の波が出版業界にもやってきた、書籍も雑誌も4%以上落ち込んでいるが、電子書籍や図書館利用など出版物を安く利用したいと言う読者ニーズが増えているから。」とコメントしている。

このブログでも紹介したAmazonのKindle端末機能が、iPhoneでも使えるようになったので、早速ソフトをインストールしてみた。 24万冊以上の本が用意されている。
今のところ、英語の書籍しかないので、Amazonストアからシャーロックホームズ全集をダウンロードした。この本は、私が初めてニューヨークへ出張した時、DoubleDayで購入した記念すべきハードカバー原書である。(The complete Sherlock Holmes 価格8.95ドル 1ドル360円だったから、3、222円 当時としてはかなり高価だった)
これと同じ内容の本が電子書籍では5.56ドル 約500円で買える。 ハードカバー本は購入して37年経ち、埃まみれでぼろぼろになってしまったが、大事にとってある。
日本では書籍、雑誌、新聞などは再販制度に守られて、値引きはしないが、日本以外ではディスカウントは当たり前になっているので、こんなに安くデジタル書籍が買える。
これが普及したら、書籍は音楽CDと同じ運命をたどるだろう、音楽のデジタル化という先例があるにも拘わらず、売り上げ減をデフレや日本経済の萎縮のせいにしていると、またIPODのように、なるのではないか。


「紙の本が滅びるとき」、(文芸評論家 前田塁著)では、グーグルのブック検索を巡る経緯などを紹介した上で、「紙の書籍が遠くない将来、これまで果たしてきたその役目を終える」と言っている。
日本の出版界も音楽の先例に学んで、デジタル・コンテンツ提供への変化対応を迅速にしてもらいたいものだ。 


電子書籍を使ってみて、なじめないのが、今読んでいるのが全体のどの辺りかが分からないことだ。 本の場合は、常に残りの厚さを認識できるが、電子書籍では全く、残りの感覚がないのが違和感。 Kindleでは新聞や雑誌もサービスしているようだが、今後どのように普及するのか、興味のあるところだ。



雑誌についての面白い電子化に、中吊り広告を閲覧できるプログラムが、iPhoneでサービスされている。 特に週刊誌などは雑誌を買わなくても、中吊り広告を見ているだけで、大体の内容はわかる。 広告に釣られて購入してみても、広告タイトル以上の中身が無いケースが多い。
毎週、広告が更新される都度最新の中吊りがサービスされるので、各種の週刊誌を一通り眺めることができる。 この中吊り広告を見て、買いたいと思ったら、その画面からネットで購入することも可能だ。 サラリーマンをやめて通勤電車に乗ることも少なくなったこの頃、世の中で何が話題になっているのかをざっと眺めるのに適している。

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