Sunday, January 10, 2010

メディアのデジタル化は進む その3 ミュージック

メディアのデジタル化の先頭を切ったのは音楽である。 SONYがウォークマンのヒットによって、個人が音楽を持ち歩く文化を成立させていたので、一層、アップル社のIPODによる音楽のデジタル化普及が早かったと言える。
アップル社はIPODのおかげで、マックのパソコンメーカーから一躍世界のデジタル音楽産業の雄となった一方、SONYは文化創造の開拓者から二流のIPODを追従するメーカーに転落した。
私のIPHONEには、私が持っているすべての音楽が、沖縄民謡から、歌謡曲、演歌、JAZZ、クラシックまで入っていて、常に持ち歩いている。
CD時代なら、CDケース数百枚の在庫を持ち歩いていることになるのだが、荷物にならないので普段は気にしないが、考えてみるとすごい。

この音楽業界が、更なるデジタル化に向かって再び大きく変化するかもしれない。 米国にLALAと
言うベンチュアー企業があり、現在AppleとGoogleが、この企業を巡って、火花を散らしている。



LALAとはどのようなサービスをする会社だろうか。
・800万曲以上の音楽をネット上で購入する前 に無料で聞ける。
・気に入ったら10セントでその曲を何度でもネット上で聞ける。
・自分のIPODやPCにMP3方式でダウンロードすることも可能、その場合は79セントから。
・自分がPC上に既に持っている音楽をLALAネット上にアップロードして、プレイリストを作り、いつでも聞ける。その費用は無料。
・新曲が発表される都度配信され、その場で聞けるし、自分用のプレイリストに10セントで登録できる。 また自分のプレイリストを友人に公表でき、友人のプレイリストを聞くこともできる。
・アップルのiTuneやMSのメディアプレイヤーと互換性がある。

何故このような会社をAppleやGoogleが気にするのか ?
それは、ひょっとするとIPODやITUNEを無用にしてしまう可能性を秘めているからだ、すなわちLALAに登録することによって、わずか10セントで気に入った音楽をネット上に確保できて、何度でも聴くことができるようになるし、ネット上にあるので、どこからでも聞くことが可能になるからだ。
Appleでは必ず音楽をiTuneにダウンロード、すなわち購入者が保有しなければ、聞くことができない。 形はデジタルだが、各々がiTuneの中に音楽を在庫保有しないとIPODの中に、あるいはiPhoneの中に持ち歩けない。
LALAではネットに繋がりさえすれば、世界中どこからでも自分専用のプレイリストを聞くことができるようになる。 自分の音楽は専用のネット上にあって所有する必要がない。
所有から使用への転換である。 しかも1曲わずか10セント(10円)だ。

ITの世界では、このような所有から利用への動きが進んでいる。 メール、カレンダー、オフィス用のプログラム(Word,Excel,PowerPointなど)、ストレージ、プログラム、コンピュータパワーなど ネット上での利用が促進され、使っただけ支払うサービス形態へ移行している。
これをクラウドコンピューティングと呼ぶ。
音楽メディアでは早くもこのような形でビジネスモデルが確立している。そして、AppleがLALAを買収するのではないかと言われている。

残念ながら、日本では著作権の関係からLALAのサービスは受けられない。








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