Wednesday, June 29, 2011

電子書籍の状況 日本は

iPadを電子書籍リーダーとして、本を読む生活だが、問題はいつまでも紙の本を買って自炊しなければならないことだ。
日本語電子書籍出版は増えてはいるが、まだまだ限られており、新刊書を本屋で眺めては、なぜ出版社は電子化して売ってくれないのかとため息が出る。
アマゾンも当初は、現代の売れっ子作家の本はなかなか電子化の許可をもらえなかったが、状況は変化している。
東北大震災で書籍をクラウドに置いておくことの価値が見直されている。
一度、電子書籍として購入しておけば、電子書籍リーダーには勿論、クラウド上に保存できるので、紛失、損傷から守れる。アマゾン、Googleは最初からその様な設計になっている。

アマゾンは5月に同社のオンライン書店において、キンドル版(電子書籍)の販売部数が、印刷版書籍の販売部数を上回ったと発表した。この販売部数には無料提供版の電子書籍は含まれておらず、純粋に販売された書籍だけの比較である。ペーパーバックスとハードカバー本を含めても電子書籍が読者に受け入れられている現実がある。
アマゾン売上高推移
さらに、音楽産業ではCDの売上がiPodのようなデジタルサービスが普及するにつれてどんどん下落したが、書籍はでは其の様な現象は無く、印刷版、電子版ともに伸びているそうだ。
そうなら、日本でも早く電子版販売に力を入れたほうが良さそうなものだが、例によって著作権だの、出版社協会だのが積極的でない。

また、GoogleはGoogle Booksのサービスを着々と進めており、先日、大英図書館と著作権の切れた25万册に及ぶ書籍を電子化することで合意した。
合意によると、1700年から1870年までの定期刊行物と本の4000万ページをグーグルが費用を負担して電子化する計画。
これによって、全文検索やダウンロードが世界中から無料で行えるようになる。
同様の計画をGoogleは各国図書館と合意形成を進めており、日本では慶応大学が参加している。 合意され進んでいるプロジェクトはこちらから

アマゾン・キンドルとならんで電子書籍リーダーとしても売れているのがアップルだ。iOSデバイス(iPhone, iPad, など)の販売台数は2億台、iTune ストアにおける楽曲販売は150億曲、iBook storeは1億3000万册がダウンロードされている。このダウンロード册数には無料分が含まれているが、それにしても凄まじい数だ。

日本の青空文庫には日本語の著作権が切れた名作が無料で提供されている。昔、日本文学全集などに収められていた作家の本や有名な海外作品翻訳本が殆ど読める。
芥川龍之介、夏目漱石、太宰治、斎藤茂吉、林芙美子、シャーロック・ホームズ、などなど盛りだくさん。
現時点で公開されている日本の作品はこちらから

そんな中、6月14日、講談社と作家五木寛之氏が「五木寛之ノベリスク」を電子書籍の形で7月より配信することが発表された。
iPad,iPhone,Android,電子書籍リーダーなどで読むことができる。
「青春の門」全14タイトル、一部350円、 「親鸞」上下巻、一部1200円、「さらばモスクワ愚連隊」ほか短編など、毎月内容を変えて提供される短編3本セットが115円となっている。
村上龍氏が「うたう鯨」を電子版、印刷版を同時発売して話題にはなったのだが、その後に続く企画がやっと現れた感じだ。
遅くていらいらするが、ようやく先に希望が見えてきたが、こんなことがニュースや話題で無くなるのは何時ごろだろう。
印刷版書籍と電子リーダー

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