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コピー機 |
昔、コンピュータが普及しOA(オフィスオートメーション)の浸透により、各企業では、「今に会社から書類が無くなる、即ちペーパレス会社になる」と言われた時期があった。コピー機を作っていたゼロックス社などは、コピーをふんだんに取らせるにもかかわらず、OA企業と謳っていた。現実は逆で、端末で資料を見ることができるのに、わざわざプリンターで印刷してその書類を個々にファイルしていた。自分用の書類を手元に置いておかないと不安を感じるとか、書類を整理してファイルすることが仕事そのものの様に思っていたわけだ。
自分を振り返っても、机や引き出しの中に書類が溢れてきたら、クリアフォルダーや紙ファイルに分別して収めると、何だか仕事をしたように感じていた。
実はそこからが仕事なんだけど・・・
これだけスマートフォンやiPad, ノートパソコンなどが行き渡り、クラウド化が始まっても、まだ会社の中や、コミュニティの中では書類が中心であることに変わりはない。特に日本の企業では書類なしの会議なんてお目にかかったことがない。
資料が配られないと、まるで準備を何もしていないかのような印象になる。
買い物をしてレジで、袋は要りますか、レシートは要りますかと聞かれるようになるかも知れない。
最近、アメリカではスマートフォンの普及が30%を超え、レシートのペーパーレス化が大手チェーンストアで採用され始めた。
iPhoneのアプリケーションストアでは、ベストバイ、ノートストロームなどが、顧客登録させてレシートのペーパーレス、ネット化のプロモーションを行っている。

顧客の方は、纏めて買い物の層別ができるので、収支管理に役立つと共に期末の税控除の証拠書類を集めて保管しておく必要がなくなる。
今月はスターバックスでこんなにコーヒを飲んでるとか、わかって面白いかもしれない。
日本でも、携帯電話やICカード決済が増えて、月末にまとめて請求書が送られてくることは普通になってきた。
スマートフォン普及により、ますます電子決済は広がるだろうから、レシートのペーパレス化は当たり前か。
本の自炊により、本箱はカラにした、写真やアルバムの自炊も相当進んでいる。次に来るのは業務ごとにファイルされた、書類の山をどうするかだ。
大抵の書類のオリジナルは、ワードや、メール添付で送付されて来たものが多い。PCのドキュメント、メールのアーカイブ、バックアップディスクなどの中に埋もれているはずだが、それを探し出して再度整理しなおすのは、どう考えても気が滅入る作業だ。
あと一息で、ペーパレス化が完成するのだが、最後のピークはきつい。
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