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海龍王寺入り口 |
近鉄電車が奈良市に入ると、新大宮駅の手前で平城宮跡を斜めに横切る。
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海龍王寺寺名 |
いつも電車の中から眺めているだけで、まだ中に入ったことがない。
奈良時代の平城京東北角に藤原不比等の屋敷があった。この建物にぶつかる条坊がこの部分でずれていることから、平城京ができる前から存在していたことが分かる。
藤原不比等屋敷跡の東北角に海龍王寺がある。
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五重小塔 |
この邸宅敷地の東北角に光明皇后が発願して、海龍王寺を建立したと伝えられている。隅寺がなぜ海龍王寺となったのか。
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西金堂 |
海龍王寺では、国宝の五重小塔が有名だ。西金堂内に設置されており、総高4.1m(相輪を含む)しかない。様式は8世紀前半のものとされている。
通常の五重塔のミニチュアだが、内部構造は省略されていて、一層ずつ箱状の構造物を積み上げて作成されている。
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十一面観音 |
当初、どのような目的だったのか不明だが、この塔は小さいながらも「模型」ではなく、正式な塔として造られ、西金堂はこの塔の覆屋として建てられたとする説もある。
ご本尊は十一面観音像だが、秘宝とされ、10月25日ー11月10日まで特別拝観が出来る。光明皇后自らが刻まれた観音像を基に、鎌倉時代に慶派の仏師が造立したものと伝えられる。
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海龍王寺参道 |
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