Friday, September 30, 2011

アマゾンの大攻勢



アマゾンを使ったことがありますか? もともとオンライン・ブックストアとして始まり、世界最大の書店になった会社だ。
その後、販売する商品を本から、CD、DVD、電気製品、化粧品、等あらゆる商品のオンライン販売へと商域を拡大、日本では、楽天とヤフーショッピングが主な競争相手だ。しかし、その規模、取り扱い商品数、在庫数、デリバリーの速さなどで競争会社を圧倒している。
私は今や、オンラインでの買い物は大半アマゾンとなっている。

アマゾンが9月末にカラー版多機能端末 Kindle Fireを発表、さらに旧来型の電子書籍リーダー Kindleをわずか79ドルにした。
Kindle Fireは、かなり画期的な商品で、アップルIPADの最も手強い競争相手になりそうだ。  AmazonFireの動画はこちらから
まず価格が199ドルとアップルIpadの半額以下、アメリカで家電製品が爆発的に売れるのは、価格が200ドルを切った時と言われる。
確かに、アップルIpadはマーケットシェアーが米国で80%以上と言われ圧倒的な強さを誇っているが、競争機種が半分以下の価格では今後どうなるか。
ウォール・ストリート・ジャーナルの分析では、オンラインショップでの買い物はIpadのような個人のタブレット型端末からが増加していると書いている。
個人にこのような端末が普及すると、ますますオンラインショッピングが増えることになる。アマゾンは端末販売で利益を得ようとは考えていない、オンラインショッピングで取り扱い商品の売上が増えれば、端末は無料でも良いのだ。
ネットも
Kindle Fireの発表で、アマゾンは次のように言っている。
「企業には2つのタイプがあります。 1つはより多く顧客に課金するよう努力する会社。 あと1つは顧客により少なく支払っていただく会社。 我々は後者です」 目指すところは個人にアマゾン・オンラインショッピングの自動販売機を持たせるビジネスモデルだ。
より多く顧客に課金するモデルはアップルか ?

技術的にもKindleFireはこれからの端末の方向を示唆している。
KindleFireに搭載された新しいブラウザー「AmazonSilk」は、アマゾンがオンラインショッピングと並んで収益の柱としているクラウド・コンピューティング機能を使っていることだ。
AmazonSilkはローカルのデバイス(KindleFire)上で動くブラウザーの背後にクラウドであるAmazonECが常に動いていて、両者が連動して高速なWebブラウジングを実現させるものだ。
クラウドと協働
PCの効率を上げるには、PC上のプロセッサーのスピードをあげることと、メモリーを大きくすることが効く。
これまでは、アップルも他のメーカーの端末も、この方向で効率を競ってきた。
だから初代IpadはよりパーフォーマンスのよいIpad2を出し、次々と新機種を販売してきた。 今回のAmazonSilkではローカル端末で稼働するブラウザーの裏側で、クラウドのブラウザーが同時並行で処理をする仕掛けになっている。
クラウドでは、メモリーの心配をする必要がないので、キャシュやイメージデータ、JavaScriptなどを無制限に使える。即ち、クラウド側で巨大なイメージデータを圧縮して端末側に送り、表示することなどが考えられる。

具体的にはアマゾンで購入した本や、音楽、映画、などはクラウドに上げられるので、それこそ紛失や消失、場所を気にせずどこからでも愉しむことができる。  これが額面通り機能するなら、アップルやマイクロソフトのこれからのビジネスモデルにかなりの影響がでると思われる。


絵本も教科書も
また電子書籍リーダーとしてのKindleを79ドルの価格したのもすごい。日本円7000円以下で、他の端末のような通信費用(携帯電話契約等)が全く不要なのだ。ソニーが満を持して発表した電子書籍リーダーは約2万円、これでは、勝ち目は無いだろう。7000円なら子供たちに一人一台のKindleを持たせられる。大学卒業まで、教科書や参考書などすべてこの中に集約できる。(1200冊入る)
図書館の閲覧サービスと組み合わせれば、自宅にいてあらゆる図書館の蔵書を読むことも出来る。

最後に大きな問題がある。日本では著作権者の意向が強く未だに日本語書籍の共通コード化さえなされておらず、ある出版社の電子書籍はこの電子書籍リーダーでないと読めないなど、電子書籍後進国のままだ。
日本の作家達も電子書籍での本発行をしないので、いつまでたっても日本語電子書籍は充実しない。唯一例外は漫画のみと言う状況だ。
だからアマゾンも日本語書籍は販売していない。自炊すればPDF版で読める。



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