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奈良時代の東大寺展 |
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東大寺ミュージアム |
いままで東大寺法華堂に安置されていた国宝、不空羂索観音像と日光菩薩像、月光菩薩像が正面に展示されている。
法華寺の全面修復作業の期間中、3体揃ってこちらに引っ越している、これも
修復が終わる2013年1月までだ。
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不空羂索観音 |
間口は本当の須弥壇と同じサイズにしてあり、凝った作りだ。
お寺で仏像を拝観すると、大抵は光が仏像に届かなくて暗い環境でしか見ることができない、詳細なところは見えない。
博物館だと裏からも見えるように工夫してあったり、十分な照明を施していたりするのでよくわかる一方、寺院で拝観するような荘厳さはなくなる。
今回の不空羂索観音像の展示は、両方を満足させるいいデザインだ。
不空羂索観音像は、脱乾漆造りの大きな仏様。脱乾漆造でこれだけの大きな仏像を作り、保守するのは大変だろう。
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月光菩薩像 |
両脇の日光、月光菩薩像は塑像である。私は不空羂索観音像より、こちらの方が好きだ。特に月光菩薩の柔らかい表情がいい。
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八角灯籠火袋羽目板 |
さらに、国宝八角灯籠火袋羽目板に浮き彫りにされた仏像も素晴らしい。
他にも、平安時代の仏像、古文書、東大寺敷地内から出土した考古物など、数多くの国宝、重要文化財が展示されている。
観客もそう多くなくゆっくり見てまわることができ、疲れたら中に喫茶店もある。
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