2010年3月に興福寺国宝館がリニューアルオープンし、有名な阿修羅像がそちらに展示されることになった、それに先立ち阿修羅様は東下りされて東京でお目見えしたので、見た人も多いのではないか。
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阿修羅像 |
寺院に置かれている仏像は、大抵ライティングがされていないため、細部は暗くて見えないし、お参りの人たちの邪魔になってもいけないので、ゆっくり見ることもむずかしい。
国宝館では、十分に照明があり細部まで、場合によっては横側、後ろ側まで、1m位からじっくり拝観できる。これが素晴らしい。
また、展示が目的なので、礼拝目的の仏殿とは異なり、比較的自由な発想で配置されており、それも気に入っている。
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白鳳仏 |
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運慶作か? |
国宝館の中は、5メートルを超える千手観音像を中心として、その周囲に国宝級の仏像が配置されている。
なかなか凝った配置になっており、工夫と配慮を感じる。
また、大らかですがすがしいお顔の白鳳仏である薬師如来像の頭部と、時代が下がって鎌倉時代の代表的仏師、運慶の若い時?とされる丈六釈迦の頭部の両方を同時に見ることができる。どちらも頭部しかないのに、迫力満点で感動する。 特に白鳳仏は飛鳥山田寺の本尊として685年に完成供養されたことが記録に残っている。目鼻立ちが明快ですっきりしており、青年のように若々しくのびのびとしている。
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八部衆 |
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八部衆 |
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十大弟子 |
法隆寺とならんで国宝の宝庫、興福寺はまだまだ奥が深い。近いうちに再訪しよう。
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