Sunday, November 2, 2014

2014年度 正倉院展から



衲御礼履(のうのごらいり)

今年も正倉院展が始まった。ウィークディの午前中を狙って行ったが、既に、30分待ち。今年は「66回 天皇皇后両陛下傘寿記念」。私と同様、高齢者の観客層が多く、車いす、杖を持った人達が目立つ。
ガラスの水差し
ペルシャからやって来た
出品数59件、内初展示は6点。今年の目玉は天平美人として名高い「鳥毛立女屏風」4面、全部で6面あるが、内2面は現在東京国立博物館へ出張中。「天平美人」は以前、このブログで取り上げたが、閲覧数3番目の人気、クリックして見て。聖武天皇が東大寺大仏開眼会で履かれたと言われる革沓、衲御礼履(のうのごらいり)が、いま出来たのではないかと思うほど新しく、きれいなままの状態で観られる。
さらに、ペルシャで作られたと伝わる、透明ガラス
の白瑠璃瓶(はくるりのへい)がはるばるシルクロードを超えてやって来て、傷一つなく、現在こうやって目に前にあることの不思議さに感動する。
宝物の献納目録を代表する『国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)』には多数の武器・武具が記されている。それらの大半は藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)(恵美押勝[えみのおしかつ])の乱(天平宝字8年[764])に際
桑木阮咸(くわのきのげんかん)
4弦で胴の絵が綺麗
して出蔵され、ほとんどが戻らなかったが、これらの武器・武具が、まとまって出陳されるのも話題の一つ。豪壮な黄金荘大刀(おうごんそうのたち)や類例のない武器である手鉾(てぼこ)、漆葛胡禄(うるしかずらのころく)とこれに附属する箭(や)など、天平の「武」の部分も面白かった。特に手鉾は後の薙刀を彷彿させる形だが、刃の形状が色々で、殺傷力を上げるために工夫したのだろうと想像する。

鳥毛立女屏風

No comments: