Wednesday, April 8, 2015

マグリット展から



不思議だけど面白い

 東京新国立美術館(六本木)でマグリット展が開催されている。
やっぱり不思議
マグリットはベルギーの国民的画家でその独特の画風から、シュールリアリズムの巨匠と言われている。
20数年前、ふらりと訪れたシカゴ美術館で、たまたまやっていた美術展でマグリットに出会い、強い衝撃を受けた。
初期の作品
西洋美術は対象を写し、その対象を画家がどのように捉え、感じたかを表現するものと理解してきた。だから、対象が分かりやすく美しい印象派などに、人気が集まるのは当然だ。
マグリットはそんな常識を全く無視した対象の捉え方をする。シュールリアリズムは、無意識の世界を表現したり、ありえない組み合わせで不条理な世界を表現する芸術形態である。
シカゴから日本に戻って、しばらくマグリットの絵画が忘れられなくなってしまったくらい衝撃的だった。言葉やイメージ、重力や時間といった我々の思考の枠組みを飛び越えた世界を見せてくれる。
デザインとしてもモダン
一度見たら取り憑かれること請け合い。マグリットは壁紙デザイナーを、画業の傍らやっていたので、多分に現代インテリアデザインに通ずる感覚があり、現代フィーリングから見ても、商業的センスを感じさせる。
第2次大戦時、戦時の暗さから逃れるためか、ルノワールやその他印象派の影響を受け、やけにけばけばしい色調の絵も描いていた。
その後、50歳を過ぎて、最初のモチーフに回帰し見るものを混乱させる矛盾に満ちた不条理の世界を描いた作品が多くなる。
今回の美術展では130点のマグリット作品を一度に見ることが出来る。
不思議


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