Saturday, April 2, 2016

桂離宮に行きました


桂離宮 中書院
桂離宮に行ってきた。宮内庁への申請が必要なので、思い立ってすぐ入ることは出来ない、3ヶ月前にハガキで申し込んでいたのが当選。
桂川に面している
京都は近いのに、この有名な離宮を訪れるのは初めてである。
TVの特別番組などでよく紹介されてきたので、知っているような気になっていたが、入って自分の目で見て、その凝りように驚嘆する。
戦前、ドイツの建築家ブルーノ・タウトは桂離宮の簡素な美を絶賛し、「ここに繰りひろげられている美は理解を絶する美、すなわち偉大な芸術のもつ美である。すぐれた芸術品に接するとき、涙はおのずから眼に溢れる」と表現している。ちょっとオーバーな言い方だと思っていたが、実物を目にするとその通りだと納得する。

桂垣 何の変哲もない生け垣に見えるが
竹を内側に折り曲げて生け垣にしてある

桂離宮は後陽成天皇の弟、八条宮智仁親王により、宮家の別荘として創建された。(1615年) 桂の地は桂川と旧山陰道が交わる所で、昔は交通の要衝だった。古く、平安時代、藤原道長の別業(別荘)である桂殿が営まれていたと言う。源氏物語[松風]帖に登場する光源氏の[桂殿]はここにあったと想定され、昔からこの地は風流な観月の名所として知られていた。

池を中心とする回遊式庭園
こうした地にある桂離宮は観月のための装置と言う意味合いがあり、最古の回遊式庭園で、月を愛でるための茶屋が庭園の中に点在する。
すべてテーマは観月である、その仕掛けが凝りに凝っているのだ。庭園内には桂川の水を引き込んだ池を中心に、茶屋、築山、州浜、橋、石灯籠などが配されている。茶屋は松琴亭(しょうきんてい)、賞花亭(しょうかてい)、笑意軒(しょういけん)、月波楼(げっぱろう)の4棟があり、他に持仏堂の園林堂(おんりんどう)がある。池で、舟遊びを楽しむことができるように、それぞれの茶屋に船着場も設けられている。

石橋を渡る

太鼓橋を渡る
桂離宮の建物の中心は、書院群で、古書院、中書院、新御殿の3棟があり、すべて杮葺の屋根、書院造りを基調にしている。
離宮の総面積は6万9千平米あり、その中には農場も含まれている、茶屋から田んぼが見えて、稲の取り入れまで風景として楽しむためである。

月を水面に映して眺めるための部屋
回遊式庭園なので、観客は池の周りを歩きながら移り変わる風景を眺める。歩くところは、敷石、飛び石、石橋、太鼓橋などとなっており、足元を見ながらゆっくり歩かないと、足を踏み外しそうで危ない。

古書院の月見台
団体で時間に追われて観覧するのではなく、ゆったりと時間に追われず、足を止めて景色を眺めるのが本来の姿だろう。
1時間でぐるりと回らないと、次々予約のグループがやって来るので、長く立ち止まって見ていることは出来ない。ちょっと残念。

州浜 

入園したすぐの待合所からの眺め ソテツの山が
見えるがその先の庭は見えない仕組み
見えない風景への期待を持たせる

冬用の茶屋、暖炉がある


市松模様の襖絵 とてもモダン


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